不動産は
缶ジュースやカップラーメンと違い、
面積
が価格に強く影響します。
不動産とは
土地と建物
です。
特に土地については、
面積がどのような単位で表示されているか
とても重要です。
1.土地の面積の単位には何がある?
土地の面積単位は数が多いです。
平米、坪、ヘクタール、アール などです。
全部覚える必要はありません。
不動産のプロでも全部は使いません。
土地の面積単位で覚えておくべきものは、
㎡
と
坪
です。
「㎡」とは、1メートル × 1メートルの正方形の面積です。
「坪」とは、約3.3㎡の面積で、日本独自の単位です。
(日本独自ですが、不動産業界では当たり前のように使われます。)
2.面積単位の何に注意が必要?
面積単位を使う際に、特に注意が必要なのが、
その大小関係です。
つまり、どちらが大きい方で、どちらが小さい方か、
ということです。
㎡と坪を比べてみると、
1坪は約3.3㎡
です。
例えば、広告で見た売り出し中の土地。
面積は「100」
これだけでは広さを判断できません。
必ず単位を確認するようにして下さい。
100「㎡」だったら、
大体コンビニの店舗面積くらいですが、
もし100「坪」だったら、
テニスコートよりも大きい面積のことです。
単位を誤って面積を判断してしまうと、
優良物件を見逃してしまったり、
逆に良いと思った土地が広過ぎたり、狭すぎたりする
というような問題を招いてしまいます。
1坪は約3.3㎡
坪は㎡の3倍の大きさ
1㎡ > 1坪
これは必ず間違えないように気をつけることです。
3.不動産は「単価」で高いか安いかを比べる
不動産は缶ジュースやカップラーメンとは違い、
面積
が価格に大きく影響します。
例えば、5,000万円の土地が2つ売り出されていたとします。
どちらが安いでしょうか?
だったらこれだけの情報では、例え、不動産の価格に関するプロである不動産鑑定士というプロでも、高いのか安いのかを判断することは出来ないでしょう。
(逆に言えば、例えば缶ジュースだったら、同じ価格、ということになります。)
では、後一つ、情報を付け加えることで、
比較が可能となるとしたら、
それは何の情報でしょうか。
駅までの距離でしょうか。
建蔽率や容積率でしょうか。
整形なのか、不整形なのかといった形状のステータスでしょうか。
斜線制限などに影響のある道路の幅員でしょうか。
5,000万円という土地が、
どれくらいの面積なのか
が分かれば、
価格が高いのか安いのかを比較できます。
面積当たりの価格を
「単価」
といいます。
単価 × 面積 のことを「総額」や「グロス」といったりします。
㎡で価格を割ると「㎡単価」
坪で価格を割ると「坪単価」
といい、不動産業界では「坪単価」が良く使われます。
不動産は面積が重要です。
不動産は土地と建物。
土地と建物のそれぞれの面積が、価格の高い安いを判断するため、必要になります。
注意すべきことは、
不動産のプロじゃないから坪単価など知らなくても見なくても大丈夫
分からないことは不動産屋さんに聞く
というスタンスはやめた方が良いです。
今でこそ、不動産テックなどの影響もあり、時代は変わりつつありますが、
不動産の価格は水モノだと思い、
自分の身は自分で守れるよう、
坪単価については必ず確認するようにすべきです。
4.まとめ
そもそも土地、といっても面積や用途によって、本当に様々な土地があります。
一戸建住宅やマンションなどがある住宅地
商業施設やオフィスビルがある商業地
物流施設や工場などがある工業地
田んぼや畑などの農地
山や森などの林地
などなど。
特に大規模な工業地や農地、林地の場合には、ヘクタールなどの土地の面積単位が使われることがあります。
ただし、市街地の中の土地、特に住宅地などでは、ヘクタールは開発時に開発業者が使うかもしれませんが、
ほとんどの場合は
㎡
もしくは
坪
の面積単位が使われます。
ですから、土地の面積に関する単位としては、この2つ、
㎡と坪
を覚えておけば大丈夫です。
ただし、大小関係は必ず間違えないようしなければなりません。
1㎡は1坪より小さいです。
なぜなら、
1坪は約3.3㎡
です。
この大小関係を間違えないようにするのとともに、
単価
を計算、把握して、
不動産に関しては価格水準の高低を判断するクセをつけるべきです。
繰り返しになりますが、
不動産は缶ジュースやカップラーメンなどの一般的な財ではありません。
地理的条件や面積などにより、
個々の不動産は、それぞれ個別的な価格となる、
つまり、
同じ不動産は世の中に1つしかない
ということを頭に入れ、
自分の身は自分で守るために、
不動産の総額だけでなく、
単価水準も把握するように努めるべきなのです。