【不動産英語】「担保」は英語で何?

不動産情報コラム
QuinceMedia / Pixabay

不動産関連の英語を、英語で調べました。

 

 

単なる日本語訳で覚えるだけではなく、英語を英語で調べることにより、また違った見方、理解ができると思います。

 

 

この記事では、英語で不動産関連の契約を行う時に役に立つ用語のうち、基本的な用語である「担保」について調べました。

 

 

 

1.日本語での意味 (出典:コトバンク)

 

 

1-1.担保とは?

 

最もシンプルな「担保」の定義です。

損害を補償すること。

 

「補償」の定義は、

 

補いつぐなうこと。損失などを埋め合わせること。 「損害を-する」 「 -を要求する」

 

では、具体的に、いつ?どうやって?
という定義はこちらです。

 

 

将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証すること、または保証するもの。抵当。「土地を担保に入れる」

 

 

いつの損害か?と言えば、「将来」の、しかも「発生するかもしれない」損害です。

 

 

1-2.担保の方法とは?

 

 

では、どうやって担保するのでしょうか。
担保の方法は様々です。

 

大きく分けると、

 

 

①人に担保してもらう方法(人的担保)

②物(不動産など)に担保してもらう方法(物的担保)

 

 

 

に分けられます。

 

 

もう少し砕けた言い方をすると、

 

 

①の人に担保してもらう方法の代表的なものとしては、連帯保証があります。
賃貸アパートなどを借りる時に、親に連帯保証人になってもらったことがある、という人もいるかと思います。

 

 

定義です。

保証人が主たる債務者と連帯して債務を負担すること。

 

 

 

②の物に担保してもらう方法の代表的なものとして、抵当権があります。
住宅ローンの担保として使われる方法ですので、住宅を購入したことがある人は耳にしたことがあると思います。

 

 

定義です。

債権の担保として提供された物件の所有権や使用権はそのままにしておくが、債務が返済されない場合は、担保物件から優先的に返済を受ける権利。

 

 

 

②には、抵当権以外にも色々あります。
質権、留置権、譲渡担保、代物弁済などなど。

 

 

ですが、最も良く使われる抵当権を抑えておけば良いでしょう。

 

 

 

1-3.担保責任とは?

 

 

 

では、「担保責任」とは何でしょうか?

 

「瑕疵担保責任」という言葉を聞いたことがある人もいるかと思います。

 

担保、という言葉が入ってるから、担保の方法の一つか、担保に関連する言葉かな、と思いますよね。

 

実は今まで説明してきた担保とはあまり関係ありません。

 

 

担保責任とは、契約の時に使われる法律用語です。

 

誰の責任かというと、不動産売買で言えば、売主の責任です。

 

簡単に言うと、売った不動産に何か変なことが起きた場合に、買主の損害を補償するものです。

 

 

難しいのですが、一応、定義です。

契約の当事者が、自分の給付した物、または権利に不完全な部分があるとき、損害賠償などの責任を負うこと。有償契約一般について認められる。

 

これを、分かりやすく言い直してみましょう。

 

「売主」が、
「売ったもの」に、
不完全な部分があるときに、
「買主の損害を補償」すること

 

かなり、大まかに言えば、こういうことです。

 

 

 

 

2.英英辞書の定義

 

 

 

英語でも、「担保」といっても様々な言い方があります。

security

collaterall

warranty

morgage

などなど………

 

一つずつ、英語の定義を調べていきます。
(出典:ロングマン)

 

 

2-1.security

 

 

「担保」のことです。

 

英語の定義です。
キーワードは、
「property」
「promise」
「can not pay back」
です。

 

something such as property that you promise to give someone if you cannot pay back money you have borrowed from them

 

 

 

「…as security for loan」、「recieve from the security and guarantee」という使われ方をします。

 

 

また、同じような意味で、次に説明する
「collaterall」
も使われています。

 

 

 

2-2.collaterall

 

 

securityと同じく、「担保」という意味で使われています。

 

英語の定義です。
キーワードも何も、
securityと同じ定義です。

 

property or other goods that you promise to give someone if you cannot pay back the money they lend you

 

 

 

「good collaterall」
「general collateral」
「real estate collaterized」

といった使われ方をしています。

 

 

2-3.securityとcollateralの違い

 

 

海外のサイトでも、securityとcollateralって何が違うんですか?という質問がされています。

 

私も海外のサイトを見たところ、どうやら明確な使い分ける基準はなさそうです。

 

要はどちらでもいい、ということです。

 

 

ただ、言葉が持つ意味からの違いとして、collateralは不動産などの価格の変動が比較的緩やかなイメージがあり、securityは別の意味でもある「証券」のイメージから、価格が頻繁に変動するもの、というイメージはあるようです。

 

 

また、アメリカの銀行サイトではcollateralが多く、イギリスやオーストラリアの銀行サイトではsecurityが多く使われているようだ、というコメントもありました。

 

 

 

2-4.warranty

 

 

「担保責任」のことです。

 

先程も書きましたが、担保責任とは、売主の責任を意味する法律用語です。

 

英語の定義です。

キーワードは、
「written promise」
「repair」
「if it break」
です。

 

a written promise that a company gives to a customer, stating that it will repair or replace a product they have bought if it breaks during a certain period of time

 

 

ちなみに、不動産業界で良く使われる「瑕疵担保責任」は英語で、

「warranty against defects」

と言います。

 

 

「瑕疵」とは、法律上、なんらかの欠点や欠陥のあることを言います。

 

「瑕疵」は英語で「defect」です。

 

defectの英語の定義です。

キーワードは、
「not perfect」
です。

 

a fault or a lack of something that means that something or someone is not perfect

 

 

 

英語サイトでは、

 

「real estate home warranty」
「Valuable warranty solutions」
「general warranty」
「limited warranty」

 

という使い方をされています。

 

 

 

2-5.morgage

 

 

 

「住宅ローン」または「抵当権」のことです。

 

英語の定義です。
キーワードは、

 

①は「legal agreement」、つまり契約であることです。こちらが「住宅ローン」のイメージに近いです。

 

ローンなので、
「you borrow money」

 

 

何のためのローンかというと、
「in order to buy land or a house」

 

 

です。

 

 

②は「the right」、つまり権利であることです。こちらが「抵当権」のイメージですね。

 

どちらもローンの返済が不可能な時、
つまり、
「if you do not pay back the money」
の時に、

 

お金を貸している銀行など(financial institution)が、

 

借りている人の家などの財産を売ることができる権利(the right to take the property and sell)です。

 

 

 

①a legal arrangement where you borrow money from a financial institution in order to buy land or a house, and you pay back the money over a period of years. If you do not make your regular payments, the lender normally has the right to take the property and sell it in order to get back their money

②to give a financial institution the right to own your house, property, or land if you do not pay back the money they lent you within the agreedtime

 

 

 

 

morgageの別の言い方です。

 

・liens against property
・claims on property

 

 

lienの英語の定義です。

 

キーワードは、
「legal right」
です。

 

つまり、「抵当権」です。

 

the legal right to keep something that belongs to someone who owes you money, until the debt has been paid

 

 

lienとmorgageは何が違うのか。

英語のサイトで解説されていました。

 

 

基本的には同じ意味であるものの、違いについては次のように説明されていました。

 

A mortgage is a type of lien, but a lien is not a mortgage.

 

 

lienは広い意味での抵当権を意味し、morgageはlienの中でも、不動産に関連するもの、という解説もされていました。

 

英語サイトでの実際の使わ方です。

「A mortgage broker or loan officer can help you」
「Fixed-Rate Mortgage」
「Adjustable-Rate Mortgages」

 

 

また、有名な不動産検索サイトであるzillowでは、貸出金利を確認できるようです。

「Today’s Average Mortgage Rates」

出典:https://www.zillow.com/mortgage-rates/

タイトルとURLをコピーしました