土地価格に関する公的指標やデータの発表時期について

不動産売却
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土地価格は「一物四価」と言われる、公的な土地価格の指標があります。

 

また、これらの指標をまとめた便利なサイトもあります。

 

これらの土地価格に関する指標やデータの発表時期と更新時期についてまとめてみました。

 

 

1.「一物四価」の公的指標の発表時期

 

 

土地価格の指標には、

 

「一物四価」

 

と言われる代表的な公的指標があります。

 

主に土地取引の指標として提供されている「公示地価」と「基準地価」。

 

税金計算のために提供されている「相続税路線価」と「固定資産税評価額」。

 

それぞれの発表時期と更新時期などを表にまとめました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2.その他の公的データ

 

 

その他の土地価格に関する公的なデータとして有名なのは、

 

「地価ルックレポート」

 

 

「取引価格情報」

 

があります。

 

 

どちらも、国土交通省が公表しています。

 

発表時期は以下のとおりです。

(ちなみに「一物四価」とは異なり、四半期ごとの更新のため、1年で4回更新されます。)

 

 

「地価ルックレポート」は四半期ごとに更新されます。

2018年度に発表時期は、

 

第一四半期:6月1日

第二四半期:8月17日

第三四半期:11月16日

第四四半期:2月15日

 

 

また、同じく国土交通省が公表している、実際の売買価格に関する情報である「取引価格情報」についても、
四半期ごとに取りまとめが行われ、公表されます。

 

 

2-1.地価ルックレポートとは?

 

 

地価ルックレポートとは何でしょうか?

 

国土交通省のホームページでの説明です。

 

「主要都市の高度利用地地価動向報告(地価LOOKレポート)とは、主要都市の地価動向を先行的に表しやすい高度利用地等の地区について、四半期毎に地価動向を把握することにより先行的な地価動向を明らかにするものです。」

 

リンク:国土交通省ホームページ

 

 

地価ルックレポートを無理やり一言で説明すれば、

 

公示地価の速報版

 

です。

 

 

速報版のため、調査地点が地域の代表的なポイントに絞られています。

 

また、公示地価と違い、具体的な価格は公表されず、「0〜3%上昇」や「3〜6%上昇」といったトレンドが示されるのみです。

 

対象のエリアとしての分類は、

 

「全国」
「東京圏」
「大阪圏」
「名古屋圏」
「地方圏」

 

の5つです。

 

 

用途分類としては、

 

「住宅」
「商業」

 

の2分類です。

 

観測ポイントも少ないし、価格も示されないのであれば、あまり参考にならないのでは?

 

とお考えの方もいるかと思います。

 

地価ルックレポートでは、各地域の代表的なポイントの地価動向が、矢印の形でトレンドが示されており、この方向性が参考になるのです。

 

地価ルックレポートに掲載されないポイントは、これらの代表的なポイントの地価動向を後追いする傾向があるからです。

 

 

2-2.取引価格情報とは?

 

 

国土交通省より公表されている、

 

宅地(土地、土地と建物)、中古マンション等、農地、林地の、

 

実際に取引された価格のことです。

 

 

国土交通省の「土地総合情報システム」では、不動産の購入者を対象としたアンケート調査に基づく情報を「取引価格情報」として公開しています。

 

 

物件の特定はできないのですが、地域で行われた取引の取引総額、土地面積、土地坪単価、建物延べ面積、構造、取引時期などの情報を確認でき、地図上からの検索も可能です。

 

 

 

 

3.一物四価をまとめてくれているサイト

 

 

上記のほかに、とても便利なサイトがあります。

 

「全国地価マップ」というサイトです。

全国地価マップ

 

 

このサイトでは、公示地価や相続税路線価などの、「一物四価」の公的価格指標が、まとめ調べることができます。

 

ただし、サイトの更新時期は、各指標の発表時期よりは遅いです。

 

それは、各指標の公表をうけてから、全国地価マップへ反映させるための作業する期間があるためです。

 

公示されたすぐのデータが使用したい場合は、それぞれの公表サイトを利用しましょう。

 

 

 

4.まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

土地価格に関する指標やデータは、公的に公表されているものが多いです。

 

そして、そのデータの更新時期は1年に1回のものから、四半期ごとに更新されるものまであります。

 

それぞれの長所・短所を理解して、短所を補完できるように使用できると良いですね。

 

特に、1年に1回の発表である価格指標については、価格の基準日が同じでも発表時期が異なることがあるので注意しましょう。

 

 

 

 

 

 

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