不動産の価格を検索したいけど、何をどうすればいいか分からない方。オススメの検索サイトがあれば知りたいですよね?
でも調べる時間がない………そんな方必見です!
この記事では、不動産価格を検索できるサイトを、分かりやすく説明します!
時間がない方向けに、シンプル、かつ、的を抑えるように、情報をできる限り圧縮してます。
1.検索の目的
まず、検索する目的をはっきりさせましょう。ひとくちに不動産と言っても種類は様々です。必要最低限の時間で必要な情報を集めるには、まず、何を調べたいのかをはっきりとさせることです。
1-1.目的のパターン
1-1-1.用途
用途が違えば、価格が何倍も変わることがあります。
特に、商業用の用途(店舗、事務所など)と、住宅系の用途(戸建、マンションなど)の区分けははっきりしておきましょう。
1-1-2.場所
ピンポイントで調べたいのか?都道府県単位か?国単位か?
不動産価格は場所に大きく左右されますので、検索したい範囲ははっきりさせましょう。
1-1-3.いつの価格?(時点)
調べたいのは、今?昔?それとも将来の予測?
不動産価格は時代によって何倍も変わることがあります。いつの時点を調べたいか、はっきりさせましょう。
2.目的別オススメ検索サイト
2-1.用途別オススメサイト
2-1-1.土地
【全国地価マップ 相続税路線価】
土地価格を調べたい場合は下記サイトが便利です。
注意点としては、表示されている価格は相場価格の約80%ということです。
(自分で計算する場合は、路線価÷80%した価格で、計算してください。)
(出典:全国地価マップ)
2-1-2.建物
【建物の鑑定評価必携】
建物の建築費を調べられます。
ネット上のサイトではなく書籍です。高価な本ですが、種類が豊富で不動産のプロも使用しています。
また、有料サイトですが、下記のサイトも良く不動産のプロの間で使用されています。
(出典:Japan Building Cost Information)
【建築工事費デフレーター】
昔の価格(建築費)が分かっていて、「今だったらいくら?」という時に使うものです。
使うときは、
建築費 × デフレーター = 今の建築費
という計算になります。
(出典:「建設工事費デフレーター」国土交通省HP)
2-1-3.マンション
2-1-3-1.新築マンション
【マンションエンジン】
新築マンション相場が、マップ上で表示させたり、グラフで確認できたりします。
(出典:マンションエンジン)
2-1-3-2.中古マンション
【イエシル】
中古マンションの査定価格が、AIによる推定価格として算出できます。
注意点としては、あくまで目安としては大変参考になりますが、その価格で売れる、とまでは言い切れない点です。
自分自身でも良く調べましょう。
(出典:イエシル)
2-1-4.投資用不動産
【不動産投資家調査】
直接、表示されている訳ではありませんが、「利回り」を価格と見做して検索しましょう。
利回りは下がれば価格が上がり、上がれば価格は下がります。
つまり、
不動産価格 = 賃料 ÷ 利回り
です。(正確にはもっと細かい計算となります。あくまで、大まかな計算方法です。)
2-2.場所別オススメサイト
2-2-1.都道府県別・市区町村別
地価公示のポイントは市町村、都道府県の地価動向を考慮したうえで、町名単位での周辺状況が加味されています。つまり、地価公示のポイントを調べれば、同時に市町村と都道府県のおおまかな動向が分かるため、調査時間が短縮できます。
(出典:「標準地・基準地検索システム」国土交通省HP)
2-2-2.グローバルに海外を検索
【世界地価等調査結果】
最新の調査年は平成25年ですが、14か国19都市が調査対象都市となっています。その中で、ロンドン・パリ・フランクフルト・サンフランシスコ・ニューヨークの不動産価格が記載されています。
(出典:世界地価等調査結果(平成25年)・公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会)
【国際不動産価格賃料指数】
毎年2回、各国主要都市の価格と賃料を不動産鑑定士が調査して公表されています。(各国主要都市:東京、大阪、ソウル、ニューヨーク、ロンドン等)
リンク:一般財団法人日本不動産研究所HP「国際不動産価格賃料指数」
(出典:国際不動産価格賃料指数・一般財団法人日本不動産研究所)
2-3.いつの価格か?(時点別)
2-3-1.昔の価格
2-3-1-1.地価公示
地価公示では、昭和49年以降の地価が把握できます。(下記グラフは平成30年地価公示のデータより抜粋。)
(出典:国土交通省)
地価公示は、日本で最も古い地価の公的な指標です。歴史があります。
地価公示は昭和44年に制定され、昭和45年から公表が始まりました。
2-3-1-2.市街地価格指数
下記のグラフは市街地価格指数をグラフ化したものです。市街地価格指数は地価公示よりも古い時点から調査が始められています。
(出典:「地価にみる日本の今」伊藤裕幸)
2-3-2.将来の価格
2-3-2-1.一般財団法人日本不動産研究所が公表している予測数値
専門機関が予測した将来の不動産価格のデータとして参考になる資料は次の2つです。
【新築マンション】
(出典:一般財団法人日本不動産研究所:「東京23区のマンション価格と賃料の中期予測(2017~2020年、2025年)/2017春」)
【オフィスビル】
(出典:一般財団法人日本不動産研究所:「東京・大阪・名古屋のオフィス賃料予測(2018~2020年、2025年)・2018春」)
※上記東京の他に、大阪と名古屋のグラフもあります。
2-3-3.今の価格
2-3-3-1.売出中の価格
【不動産会社の各社HPに掲載されている価格】
もし、調べたい物件(例えばマンション)で売り出し中のものがあれば、その価格から大きく外れる可能性は少ないため、大変参考になります。
2-3-3-2.成約価格
【レインズ】
不動産業者のみが見れるサイトです。実際に売買された価格(成約価格といいます。)が検索できる、唯一のサイトです。
(出典:REAL ESTATE INFORMATION NETWORK FOR EAST JAPAN)
【不動産取引価格情報検索】
レインズ以外で、成約価格が検索できるサイトです。但し、場所の特定はできません。
(出典:国土交通省 土地総合情報システムHP)
3.まとめ
不動産価格の検索のためには、まず目的をはっきりと決めましょう。でないと、すごい時間がかかってしまうばかりか、正確なデータが取れません。
また、AIを活用したり、不動産売買のための情報収集は下記サイトを参考にして下さい。