AIによる不動産価格や賃料の査定は正確か?〜不動産の使い方は変わる〜

不動産情報コラム

最近、AIがブームです。

AIとは人口知能のことで、将棋や囲碁などで使われているものが有名です。

最近ではAIが予測、AIがマッチング、なんて言葉も良く聞きます。

 

不動産の価格や賃料についても、AIが査定する、なんてケースが今後もっと増えるかもしれません。

それって、どのくらいの精度があって、正確なのでしょうか。

また、人間が査定するよりも正確なのでしょうか。

 

私見ですが、不動産の価格や賃料に関しては、AIによる査定は正確な数字が出ない可能性もあると思っています。

 

そのポイントの一つ目としては、

不動産の使い方は色々あって、時代とともに変わる

ということがあります。

用途の多様性、という言葉で表現されます。

 

最近ブームになっているAIというのは、ターミネーターやドラえもんのような、いわゆる「強いAI」ではありません。

あくまでも、過去のデータに基づき、統計などをベースに予測数値をはじき出す、いわゆる「弱いAI」のことです。

 

つまり、AIが予測する元になるデータはあくまで過去のものであって、将来のデータではない、のが基本ということです。

 

特に2020年のような世界的パンデミックなどにより、働き方が変わり、生活様式も変わり、これに伴い不動産の使い方も変わります。

 

AI査定は、あくまで過去の延長線上にある不動産については、参考情報としては便利だと思いますが、不動産の使い方自体が変わってしまえば、その精度は低くなります。

 

もし、AI査定を活用したい、という場合には、

その不動産の使い方が過去と将来とで変わっていないか

という点に注意してみて下さい。

 

細かい点で言うと、例えば、働き方が変わり、テレワークがメインの時代になってくると、2LDKよりも3LDK、4LDKの人気が出てきたり、駅近よりも価格が割安な郊外のマンションが人気になる、という変化も考えられます。

 

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