最近、よくAIという言葉を聞きます。
AIで計算した
AIが選んだ
とかです。
不動産の世界にもAIは活用され始めています。
代表的な例として、分譲マンション価格を、AIが査定してくれるものです。
このAI査定、どれほど信頼できるものなのか。
また、どのように使えばいいのか。
私は、不動産投資のプロたちから話を聞いたり、自分でも不動産テック関連の勉強などをしていますので、大体、AI査定のからくりは分かっているつもりです。
私、個人として、不動産のAI査定をどのように使うか、を紹介していきたいと思います。
AIは人工知能と訳されますが、ドラエモンみたいに人間並みの知能を持つAIは、まだ開発されていません。
代表的なAIは、統計学の延長線上にある、計算システムのようなものです。
つまり、過去のビッグデータを分析して、価格を算出する、というのが簡単な仕組みです。
ここで、大事なのは、
ということです。
(多分、仕組み的には未来予測も不可能ではないでしょうが、可能となるのはまだまだ先のことだと思います。)
統計学的な過去のデータ分析するAIのほかに、画像解析するAIがあります。
要は、犬の画像をいくつも学習させて、色々な写真の中から、犬の画像だけを抜き出す、という仕組みです。
これは、AIだけの思考回路というか、人間には説明できない、いわゆるブラックボックスと呼ばれるようなものが存在するそうです。
このAIは、現在でも人間の知能を超えているかもしれません。(ただ、人間には理解できない方法、というのが気持ち悪いですね。将棋のAIも似たようなものだそうです。)
私の知る限り、そのすさまじいパワーのAIは、画像識別や将棋などには使われていますが、不動産の価格査定で使われている、という話は聞いたことがありません。
以上から、最も気をつけて頂きたい、不動産価格のAI査定についてのポイントです。
AIは、過去のデータの範囲外のことは予測できないですから、今後、もし自宅の周りが再開発でもされた場合など、どのくらい資産価値が上がるのか、ということは、AI査定には反映されていない、と考えた方が宜しいかと思います。
その逆もありで、AI査定価格よりも低くしか売れなかった、ということも可能性はあるわけです。
つまり、AI査定だけに頼らず、他の方法も併用するのがよい、ということではないでしょうか。
