失敗しないマンション不動産投資〜理事会の輪番制リスク〜

不動産投資

不動産投資は、近年、年金などの機関投資家も、そのポートフォリオを上げつつある、れっきとした投資方法です。

機関投資家などのプロ投資家は、マンションなどのレジデンス(住宅)に限らず、オフィスや物流施設、老人ホームやショッピングセンターにも投資をします。

 

しかし、最近増えているようであるサラリーマン投資家は主にマンション投資です。

オフィスや物流施設は何十億、何百億円の単位ですので、サラリーマンがローンを組めず、購入できません。

 

プロ投資家は、投資するアセットタイプに関わらず、投資期間中の費用適正化に最大限の注意を払っています。

それは自分たちのお金ではなく、投資家のお金を運用している責任ということや、金融庁などからも厳しくチェックされるためです。

では、サラリーマン投資家の方々はどうでしょうか。

物件選びの時は悩んだけど、その後は管理会社にお任せ、という方はいませんか。

他の記事でもお伝えしていますが、不動産投資では、

ランニングコストの適正化

が重要です。

 

ランニングコストとは、運用中に発生するコストで、固定資産税や水光熱費などありますが、それらの削減が難しいものではなく、自らモニタリングしないと、言い方は悪いですがぼったくられてしまう費用があります。

それが、

 

修繕費用

特に大規模修繕費用

 

です。

 

ちなみに、私のマンションでも、新築して間もなく、必要のないタイル交換ということで、100万以上の工事費を持っていかれました。

私は、

そんな工事金額は必要ない、話し合いで止めるべきだ。将来の大規模修繕費用が足らなくなる。

と思っていましたが、出来ませんでした。

 

何故かというと、その原因は、

理事会の輪番制

にあります。

 

マンションは会社や国家のように、意思決定機関と執行機関に分かれています。

 

意思決定機関、つまり人間でいう頭が、

総会

です。

 

執行機関、つまり人間でいうところの手足が、

理事会

です。

 

先ほどの100万以上の工事も、総会で議論されていたら、止められたいたかもしれません。

 

では何が問題なのか。

それは、

理事会だけで使うことを決定できるお金

の存在です。

 

私のマンションでは、その理事会が自由に使えるお金の予算取りが多く、高額な工事費にも関わらず、理事会だけの決定で、工事費用が支払われてしまいました。

この点は、年に1度の管理組合の予算作成時に注意すべきことなのですが、これは別の記事で書いていますので、宜しければご参照下さい。

 

もう一つの問題は、

理事会のメンバーは交代制で、必ずしも不動産や工事に詳しい人がなるとは限らない

ということです。

 

通常、理事会の任期は1〜2年です。

特に私のマンションでは任期1年で全員が交代するため、問題点の引き継ぎは、全て管理会社に委ねられてしまっていました。

理事会メンバーは管理会社の言う通りに、決定をしていくだけ、という状況でした。

(新築当時は、私も管理会社にお任せすれば良い、と思っていましたが。)

 

以上の理事会の輪番制の弱点は、特に、サラリーマン投資家の方々は注意しなくてはなりません。

なぜなら、管理会社にお任せ、というスタイルの場合、相場より高い修繕費用での工事が横行する可能性があるからです。

せっかく安く叩いて買ったのに、毎年高い工事費がかかり、修繕積立金が足らなくなり、月々の修繕積立金が増額され、結果、手取りの賃料収入が減ってしまう、

具体的にはそうなるリスクがあります。

 

では、具体的に、その理事会の輪番制の弱点を補う方法として考えられるのは、

 

①拡大理事会

②引き継ぎチェックリスト

 

という方法です。

 

詳しくは別の記事で内容を書きますが、私のマンションではこれらの方法を導入して、何が起きたか、というと、

工事が減りました

誤解を恐れずに言うと、

明らかにおかしいですよね。

 

拡大理事会やチェックリストの仕組みの本質は、

マンション全体でモニタリングする

いうことです。

 

理事会の活動が、マンション全体でモニタリングされ始めたら、工事が減った、というのは考え方にもよりますが、管理会社が工事を主導できなくなった、と私は感じています。

 

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