【忙しい人必見!】あなたのマンション管理組合は民泊を禁止していますか?

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あなたのマンションでは隠れて民泊をしている人はいませんか?
みんなで大事にしてきたマンションが、見ず知らずの旅行客にいたずらされているかもしれませんよ!

民泊、というのは必ずしも良い影響ばかりではありません!
民泊が引き起こすトラブルがあります!

 

この記事では、民泊の問題点、トラブル原因などを紹介して、民泊を禁止にしたい時の方法について解説しています。

キーワードは「管理規約」です。

 

私のマンションでも遅ればせながら、管理規約の改正が終わりました。
民泊を禁止するための改正です。

私たちのマンションはファミリータイプが多く、旅行客も多い地域ではないので、そこまで問題にならなかったのです。

ただ、友人のマンションなどでは、マナーの悪い旅行客が、マンションの共用部分を壊し、それを何故かマンション住民が負担して修理する、というトラブルがあったそうです。

え?民泊?規約?
何のことだか分からないあなた。

そういうあなたが、一番の被害者です。

管理会社から何も提案がなかったのであれば、即刻、管理会社変更・またはフロントマンの変更を検討して下さい。

参考記事:【忙しい人必見!】マンションの管理会社を変更するということ

 

1.民泊は禁止?容認?民泊が管理組合に与える問題やトラブルとは?

 

平成29年6月から、法律が変わり、分譲マンションでも民泊が可能になりました。

民泊とは、要は、マンションを買った人が、旅行客を、お金をもらって、自宅に泊めることです。

民泊の仲介サイトでは、Air bnbが有名です。

なんだ、別にいいじゃん。ホテル不足が解消されて日本の観光事業も右肩上がり………なんてノンビリ考えてて本当にいいのですか?

そんな方には、次のご紹介する、民泊がマンションや管理組合に与える問題・トラブル①~③を見て下さい。

きっと考え方が変わると思います。

 

1-1.民泊トラブル その①「セキュリティ」

 

あなたのマンションがオートロックだとします。
オートロックのないマンションに比べて、セキュリティは良い方だと、普通は思いますよね。
でも、民泊に泊まっている旅行客が、見ず知らずの人たちを自分が泊めている部屋に連れ込んで宴会とかしようものなら………

オートロックの意味ないですよね?

 

1-2.民泊トラブル その②「共用部分」

 

通常、エントランスやエレベーター、廊下やロビーなど、マンションの皆が快適に使いやすいように、維持管理されています。

共用部分が壊れたら、自分たちが支払っている管理費や修繕積立金から修繕費が払われます。

でも、知らぬ間に、マナーの悪い民泊の宿泊客が共用部分を汚したり、壊していたら、誰が清掃代や修繕費を払うのか。

そんな時は、ホテル会社でも旅行会社でもないあなたが、お金を払わなくてはならないのです。

 

1-3.民泊トラブル その③「騒音」

 

普通、マンションは賑やかなところよりも、ある程度静かな場所の方が人気ありますよね。
何故なら、自宅は騒ぐ場所ではなくて、休む場所なのですから。

でも、民泊の宿泊客にとっては、楽しい旅行の一時を、あなたのマンションで過ごすのです。

黙っていられる訳がありませんよね。

でも、あなたは「うるさい!」と文句は言えないかもしれません。

何故なら、民泊を禁止にしていないかもしれないからです。

 

 

2.あなたのマンションは規約を改定・変更しましたか?

 

何故、あなたは民泊の宿泊客に「うるさい!」と言えない可能性があるのか?

それは、あなたが、あなたのマンションで民泊をすることを禁止していない可能性があるからです。

「民泊の禁止?初めて聞いた………」

というあなた。
もし、あなたのマンションの管理会社が、民泊の禁止について今まで何も話していないなら、その管理会社は非常に問題ですよ!

国土交通省がマンション標準管理規約を改正して、民泊を禁止にする場合の改正方法・変更点を公表しています。

つまり、民泊を禁止にするには、管理規約を改正する必要があるのです。

 

 

3.具体的な民泊禁止の規約とは?〜標準管理規約の改正〜

 

それでは、具体的な民泊の禁止のための方法とはどのようなものでしょうか。

管理規約を改正すればよい、といっても、どこを、どう変更すればよいのか。

答えは、先程お伝えした、国土交通省が公表したマンション標準管理規約にあります。

マンション標準管理規約には、あなたのマンションが民泊を禁止したい時に、具体的にどこを、どのように変更すれば良いかが記載されています。

簡単に言えば、あなたのマンションの使用目的を、「住宅だけ」に変更する、ということです。

もっと細かく確認したい方は、下記をご参照ください。

国土交通省HP:http://www.mlit.go.jp/report/press/house06_hh_000146.html

 

4.管理規約の改正は難しい?他に方法はないの?

 

 

4-1.管理規約の改正・変更は「特別決議」!

 

民泊を禁止にするためには、管理規約を変更して、マンションを住宅だけしか使えないようにすればよいことは分かった。

けど、管理規約の改正は難しいって、友人に聞いたことがある、というあなた。

その通りなんです。

それは何故か。

管理規約の変更は、「総会」で行われます。
総会とは、いわば、あなたのマンションの選挙のことです。

マンション住民全員が投票します。

普通の議題なら、過半数の賛成で可決、すなわち採用されることになります。
(「普通決議」と言います。)

でも、管理規約の改正・変更は過半数では足りません。つまり、普通決議ではありません。

4分の3以上の賛成が必要です。
(「特別決議」と言います。)

 

4-2.もし4分の3以上の賛成が得られなそうな時には………

 

もし、管理規約の改正のハードルが高い場合や、総会までに合意形成が間に合わない場合、どうすればよいのか?

方法はあります。

禁止の方向で検討している等の議事録を残すことです。

この議事録は、民泊をしたい人が役所に申請する時に、チェックされます。

なので、議事録上に、決して民泊に賛成ではないこと、禁止したい意向があること等を残しておくことは、有効な方法なのです。

(ただ、最も確実な方法は、管理規約を改正・変更して、規約上に明文化することです。)

 

 

5.管理規約を確認!あなたのマンションは民泊を禁止?容認?それとも何もしていない?

 

それでは、ここまでの内容を踏まえて、あなたのマンションの管理規約を確認してみましょう。

国土交通省のマンション標準管理規約には、民泊を容認する場合と禁止する場合の2パターンの例文が記載されています。

国土交通省HP:http://www.mlit.go.jp/report/press/house06_hh_000146.html

 

これらのどちらに、あなたのマンションの管理規約が当てはまるか、チェックしましょう。

どちらにも当てはまらない?
それは議事録で民泊を禁止する方針等の記載を残すことで暫定的に禁止しているか、もしくは何もしていないかのどちらかです。

何もしていないのは2つの大きな問題があります。

1つ目は、この記事の冒頭にお伝えした民泊トラブルに、あなたも巻き込まれてしまうかもしれないことです。

2つ目は、あなたの管理会社の提案力、仕事態度、コンプライアンス意識に、非常に問題がある可能性があることです。
この場合、すぐに、管理会社の変更を検討しましょう。

 

6.民泊に対する提案がない管理会社は変更を検討しましょう!〜提案力とコンプライアンス意識の欠如〜

 

まとめになりますが、あなたのマンションは民泊を禁止していますか?容認していますか?もしくは、何もしていない、または何も知らされていない、のでしょうか。

あなたのマンションの管理会社が、民泊について何も提案していないのだとすれば、非常に大きな問題です。

それは、民泊の旅行客があなたに与えるかもしれない悪影響よりも、もっと重大で現実的なことです。

それはつまり、あなたのマンションの管理会社の質があまりにも低いことです。

また、コンプライアンスに対する意識も非常に低いものと考えられます。

コンプライアンス意識の欠如は、談合による工事費用や修繕費の増加を通じて、あなたのマンションの財政状態を悪化させます。

最悪な場合、法令違反が原因の死亡事故などが起きた場合、管理会社だけではなく、法律上の管理者である理事長も、その責任を問われる可能性があります。

この記事を見終わったら、即、管理会社の変更の検討を始めて下さい。

参考記事:【忙しい人必見!】分譲マンション管理会社を比較するためには?

 

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